阿武隈高地(あぶくまこうち)

阿武隈川を中心とする福島県中通りと太平洋沿岸の浜通りとの間の山地を指し、宮城県南部の阿武隈川右岸山地から茨城県の久慈川左岸山地に至る、阿武隈川・久慈川・太平洋に囲まれた紡錘形をした比較的なだらかな山地である。山容は隆起準平原で北上山地と同様に高地部は全体的に比較的なだらかな地形が続く。阿武隈高地は海底で堆積した大変古い地層が隆起して陸地となり、はじめはアルプスのような大山脈だったと考えられるが、その後の長年の浸食作用で老年期のなだらかな地形となり、さらに隆起が進み隆起準平原となったと考えられる。阿武隈高地には侵食による残丘である硬い地質の独立峰が各所に残る。阿武隈高地中央部から西部のなだらかな山容とは対照的に阿武隈高地東部は、更なる隆起と再侵食により深い渓谷を刻む川も多く、阿武隈高地を西から東に抜ける道路の多くは、隆起した高地東部の「畑川断層」・「双葉断層」など断層による断崖状の壁面の急勾配を下っていく。[1]阿武隈高地がかつて海底にあったことを物語るものに田村市のあぶくま洞などの鍾乳洞、いわき市のアンモナイト、フタバスズキリュウなどの化石産出地などがある。
update:2009年09月14日